花と光と涅槃

春です。
先週までの凍るような寒さが信じられないほど突然に、
暖かな日差しがやってきました。
京都の鴨川では人々がひなたぼっこをして楽しんでいます。









まだソメイヨシノのつぼみは硬いままですが
花たちは早く早くと
花弁を開かせ始めました。
この時期に花灯路という素敵なイベントが東山で行われます。
花と光のコラボレーション、そして音楽や舞踊などが披露され
あちこちのお寺がライトアップされます。
私のお気に入りは清水寺のライトアップで、毎回足を運びます。
すっくと立ち並ぶ杉や深い幻想的な森、山の裾野から突然に現れる京都の街の夜景、
そして清水の舞台の荘厳さ、どこをとっても素晴らしく、まるで一枚の絵を見ているようです。
(残念ながら今は短期工事の為、一部騒がしく感じるかもしれません)

帰り道に迷い込んだ路地で不思議な天台宗のお坊さんに会いました。
今日は告げ口をするお猿さんを鎮めるため、徹夜でお経を読むんだとか。
おこもりというそうです。60日にいっぺん、このお経に参加されたい方はふらりと
八坂庚申堂を訪ねてみてください。サーフィンの話をしたりと、とてもおもしろいお坊さんでした。



花灯路へ行かれる方、
夜の長歩きはさすがに冷えてくるので、あたたかい服を忘れないで下さいね。
(途中でせんべいや八橋をつまみ食いするもよし、円山公園のクレープ、大きくておいしいですよ)

京都花灯路
3/13-3/22 6pm-9:30pm  東山
夜間特別拝観
清水寺、高台寺、 圓徳院  、知恩院、八坂神社、法観寺、青蓮院

不謹慎にも食べ物について話したあとですが
陰暦でお釈迦さまが入滅したとされている今月、幾つかのお寺にて涅槃会が行われました。
沙羅双樹の下で涅槃に入ったお釈迦様と、嘆き悲しむ人や動物たちが描かれた巨大な
図が公開されます。
真如堂と本法寺では15日を過ぎても涅槃図をみることができます。
今年は日本で一番大きいとされる泉湧寺の涅槃図を拝ませていただきました。
まわりで嘆き悲しむ動物、神々、人々が滑稽に思えてしまう程
寝転がった?お釈迦さまはやすらかさでした。やはり、楽観こそ強さですね。

真如堂 3/1~/31
時間:9~16時
拝観料:600円(入山料込)

本法寺 3/15~4/15
拝観料:500円

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