2009年5月20日

東福寺 波心庭

またも新緑の季節がやってきました。

五月はお祭りも多く気候もとても良い、最高の季節です。

もちろんあちこちで花も咲き乱れています。

雨が降れば苔は喜び、木々の葉は濃さを増します。

露へおりる光は宝石のようです。

ジェイホッパーズ京都は東福寺から徒歩15分と、すぐ近くにあります。

秋以外に訪れる人はそれほど多くはありませんが、

橋から見る新緑の紅葉は秋に負けないほど美しく、

また有名な作庭家、重森三玲の庭を訪れることができます。       


東福寺にはいくつもの塔頭があり、お庭を公開している塔頭も多数あるのですが、

(一華院さんには当宿も大変お世話になっています。)

どこの禅庭も負けぬ程、それぞれにおもしろさや美を感じさせてくれます。

今回はそのお寺のひとつ、光明院をご紹介します。

(何故かタクシーガイドさんたちお勧めのお庭だそうです。)


永遠のモダンを追求した重森三玲の庭は京都にいくつもあります。

その中でも光明院のお庭は私のお気にいりの一つとなっています。

志納金はまさに“こころざし”、竹筒の中にいれるのですが、

横に立てかけてある札には“皆様方を信じて居ります”と静かに書かれている。

















中へ入ると鮮やかな緑のもみじ、つつじ、すっくと立つ石が、

縁取られた畳の間の向こうにまぶしく見えます。 

モダンな円相窓、襖の隙からこもれ出る西日。

本堂に腰掛けると、自然に石と対話ができるのです。

生前 三玲は“石がどこに置かれたいのか教えてくれる”と言っていましたが、

まさにその感覚が、とてもよくわかる気がするのです。





















鶴、亀、、ではなく浄土を表したというこの庭、

勢いよく葉を伸ばすさつきは浄土の雲、白砂は大海、苔は山、岩は仏たち

水の音、木の葉のざわめきだけがこの空間に色として在る音で、

その中に無数の色を持たない音が存在している。

 三玲の設計原図を見て、空間に潜む美や力をとらえることのできたこの人の

偉大さを再度思い知らされました。






















雨が降ると白砂の海には水があふれるそうです。


お寺は観光をする場所ではなく、やはり心を整えてくれる場所だと、
その庭という限りあるかに見える空間に、限りない宇宙を感じながら今日も思うのです。

1 コメント:

「心を整える」。。。いい表現ですね。
心が乱れまくっている私としましては、ぜひ訪れるようにします。