2014年4月3日

アジア・パワー

縁あって、ジェイホップツアーによる団体ツアーの添乗業務を23月と担当させて頂いた。どちらも中華系マレーシア人のお客様で、バスを貸しきっての家族旅行。若い方もいらっしゃったが、全体的に年齢層は高めだった。

2回のツアーを通してまず痛感したのは、中華パワーのすごさ。とにかくよく買い、よく食べ、逐一写真を撮っては、また買い物。マレーシアの方からすると日本の物価は決して安くなどないはずなのに、彼らの購買意欲はすさまじい。10m進んでは店に立ち止まりランダムに物色。日本人でも一瞬ためらってしまうようなものまでポンポンと買う。マレーシアでも富裕層の方たちであることは確かなのだけど、国の勢いと国民の購買意欲は比例しているのかも知れないとしみじみ思った。

そして中国語の必要性。以前から中国語を学ぶ意思はあったものの、「まずは絶対に必要な英語を完璧にしてから」と真剣には考えてはいなかった。

ここ最近の外務省によるビザの発給基準の緩和や円安傾向による割安感、LCC就航による国際線の増加、欧州旅行よりも手軽で近いなどの要因もあって、アジア圏からの観光客はありがたくも増加の一途を辿っている。日本の観光業界や小売業界にとって、おカネを落としてくれるアジア人、主に中華系の観光客は重要な顧客。英語はもちろんのこと、中国語の能力は旅行業界に生きる者としては強みになること間違いない。実際、レストランやショップなどでさえも中国語での対応に追われている中国人スタッフが大変重宝されている。

多民族国家で、英語が公用語のひとつであるマレーシアであっても、年配で中華系の方の中には英語が全く理解できない人が少なからずいることに今回気づかされた。そんな彼らの要望を聞き、意思疎通を図るにはガイドとして最低限の中国語は必須。ほんの少し会話ができる程度でも絶対に役に立つよ!と若いマレーシア人の女の子に言われ、勉強してみようかなという気持ちがむくむくと湧き上ってきている


高校生の頃、学校のプログラムで姉妹校があるクアラルンプール郊外を訪れて以来、「マレーシア」という国の存在をすっかり忘れていた。ここで働かせて頂くようになってから、マレーシアを始めアジア各国の方々と触れ合う機会が増え、日本に向けられるアジアの目線を改めて意識するようになった。桜や紅葉の時期の京都は特に、その美しい光景を一目見ようとやってくるアジア人観光客で街は溢れ返る。日本語の流暢な方も少なくない。日本文化に慣れ親しんで育った世代と話していると、私たちは概して「アジア」に対しあまりにも無知で無関心なのだと思い知らされる。

国際化、というと日本人がどうしても目を向けがちなのが欧米諸国と彼らの文化や価値観だが、私たちはもっと「アジアの中の日本」を意識しなければいけないのだろう。いい意味でも、あまりよくない意味でも、彼らからの熱い視線が途切れることはない。

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