ならさんぽ:かみさまに出会ったたび

春になると啓蟄(けいちつ)がやってきて、虫もヒトもむずむず。
今宵私をむずむずさせるのは、卒業式の当日の朝、あのコから第2ボタンをもらう前の苦い思い出ではなく、そう花粉。穴という花に入って大暴れ。

最近の日課は、花粉予報を見ること、奈良県南部「非常に多い」と聞きながら、マスクと同じ予防になるというワセリンを塗りたくり、山の辺の道にハイキングへ。

 山の辺の道は大和の古代道路のひとつで、奈良盆地の東南にある三輪山のふもとから東北部の春日山のふもとまで、盆地の東縁、春日断層崖下を山々の裾を縫うように南北に通ずる古道。(byWikipedia)

今では見る影も無いが、藤原時代には繁栄を謳歌していたことは確かなはず。
国敗れて山河あり。

さすが、聖徳太子もお出迎え


本当の目的は、大神神社(おおみわじんじゃ)にお参りに行くこと。

私の花粉症の救世主、ヨガのさっちゃんせんせーが「めっちゃーええで~」と太鼓判を押したから行ってみたかったことの一つ。

というのは、この神社は、三輪山という山がご神体。
この山に登ることが神社に詣でることなのだ。


神主さんが祈祷のときにふるう、白い神のついた棒(御幣というらしい)で自分を清め、参拝証と書かれた鈴のついた帯を首にかけ、竹を杖にしていざ出発!
空気が美味しい。ほんとうに美味しいのだ。
 いつも「神道って何?」といわれるたびに自然を崇めているアミニズムの信仰」だと説明しながらも、実感として感じたことはココまでなかった。

丸太の橋を渡り、10M以上はあるという根から転げている木を見ながら、私たちが生きている時間ってこの木に比べたらミジンコくらいやな。と笑いながら、 パーカーを脱ぎ、ジャンパーを脱ぎ、登ってきました。すれ違うヒトにあいさつ、道の譲り合い、身重の妊婦さんに元気な赤ちゃん生まれますようにとお話しな がらピースフルな時間はあっという間に過ぎたのでした。


登山(参拝)時間は、午前9時から14時。所要時間はゆっくりで2時間ちょい467mという高さ。


三島由紀夫も親友の帰化したドナルド・キーンさんと来社していたんだそう。

三輪山詣での三島氏の感想だそう。この経験が書かれた
『豊饒の海』第2巻『奔馬』読んでみよう

それはそうと、神社に入る前に出会ったのだ。神に。
スーと現れた全身水色のヴィトンちっくなバックを持ったおばさん。
かみさま:「私の息子、おおみわさんに来てからすぐに結婚が決まったの」
わたしたち:「私たちもそれをお願いしにきたんです。」
かみさま:「なにも考えないでそのままでいればいいのよ、ほんと不思議、ふしぎだわ」
わたしたち :「へぇ、ほんとかな~」
かみさま:「では、また。よいおまいりを~」
わたしたち:「ありがとうございまーす」


三輪と言えば、三輪そうめん♪あっさりほっこり。昔のヒトもおなかも心も癒して帰宅したのかな。



16キロの山の辺の道散歩は半分もいけなかったけど、大満足なたびでした。
道すがら無人販売で春の味覚つくしを手に入れました!
つくしを食べたいと思う年になったんだなと感慨深く、袴をそうじし、佃煮にしました。次の日のホームパーティーでも評判でした。

はるの1ページおしまい

コメント

kanasubi77 さんの投稿…
啓蟄って読み方と意味初めてわかりました。勉強になりました!
waruida さんの投稿…
土筆最高ですよね。きみーの佃煮食べたかった~

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