なにもない贅沢

6月の終りに入社して初めて1週間のお休みをいただいて、ひと泳ぎしに行ってきました。

与論島。



映画好きな方は「めがね」という映画で舞台となった島なのでご存知かと思います。
沖縄に限りなく近いのに、実は鹿児島県の一部。といってももとは琉球に所属、からの薩摩藩へ、戦後は沖縄と同様にしばらくはアメリカの統治下に、と非常にユニークな歴史を持つところ。

今回は関空から那覇へ飛んだ後に、フェリーでのんびり4時間揺られて与論へ。

フェリーの中と外はこんなかんじです。





アラサー2人が雑魚寝。やっぱり周りの人がうるさくてあんまり寝られず。。。
でも着いたらこれでした。



海の青さに目が覚めました。そして泊まったロッジのおじさんいわく、わたしたちが到着した朝に奄美地方の梅雨明けが宣言されたそうです。昔からやたら晴れ女です。


この日本と思えない、サボテンやバナナ、パパイヤのすくすく育っているロッジで4日間お世話になりました。ここのおじさんは奈良出身で、大学4年生の時に訪れた与論に恋に落ち、大学生ながらこのロッジの経営を始めて、早40年!!すごい歴史の持ち主。そして本当に顔が広い。。。いくら小さい島とはいえ、全てこのおじさんを通すとうまくいきます。 レンタサイクル、現地ツアー、タクシーからBBQ機材レンタル、果てはフェリーまで...すごいんです。





4日間、与論でしたことといえば、海です。海で泳いだり、ぼーっとしたり、シーグラスを集めたり。
周囲だいたいリーフで、どこのビーチも本当にきれいなんですが、今回の最大の感動はこちらです。






百合ヶ浜

かなり潮が引いたときにだけ1週間ぐらいあらわれるというサンドバー(砂州)です。ほんまにこれがすごい。
ちょっとうまく伝えられないので、こちらの記事をご覧ください。
https://retrip.jp/articles/3706/

ぽこっといきなり海の真ん中にビーチができるんです。なので考えられないぐらい遠浅で、赤ちゃんや子供でも溺れる心配なし!ということは逆に言うと、どこまで行っても足が着く!泳げない。
ということで我々はかなりの距離を歩き、やっと泳げるとこまで行ってガッツリ泳ぎました。


泳いだり日焼けしたり、星の砂を集めたりしてぼーっと過ごしていると、ボートで連れてきてくれた船長さんが「あんたたち、同じ便で来た他のお客さん全員帰ったのにずっと帰らないから、心配して探しに来たよ~」と。すいませんキャプテン。しかも船長が船を着けたところも潮が引いて、なんと船長の船が座礁。謝るわたしたちですが「よくあるから大丈夫だよ~そのうちぷかーっと浮いてくるよ」と。
さすが島人は怒りも焦りもしません。しまいには船長は船の底の掃除を始めました。もういろいろゆるすぎて、笑えます。




与論の名物はもずく!わたしはもずく入りそうめんにしました。暑すぎるのでスルスル食べました。


南国にありがちな激しすぎるスコールが1時間ちょい降った後は、空がとってもステキでした。


初日こそいろいろなことが非日常的に思えましたが、やっぱり4日も過ごすと帰りは寂しいです。最初から最後までよくしてくださった宿のおじさんや、たまたまサイクリングで疲れきった私たちを見つけ、「干上がりすぎよ!」と缶ジュースをくれたBar Natural ReefのKowaさんや、「1人でするのは寂しいから」と月初めのお祈り?に私たちの席を用意してくださった地主神社の神主さん、「サッカー一緒にしませんか?」と誘ってくれた地元の小学生たち、スーパーでわたしの日焼けのヤバさを見て、このジェルがいいあのクリームがいいと討論してくれた地元のおばちゃんたち。。。もう与論の人間力には心が溶けそうでした。

J京都のスタッフの皆さん、お休みをいただき本当にありがとうございました!

そしてみなさんも美しい自然とゆるい人たちに会いに、はたまた映画「めがね」のようにただたそがれに、ぜひ与論島へ!

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