ダライさん
12月の細雨が京都の街に冬を連れてきた夜、
橙色のあざやかな袈裟を身にまとった男性がジェイホッパーズ京都の玄関先に現れました。
店の前を流れる車のヘッドライトに照らされるという
見事な演出によって後光を射されたそのお姿は、
まるで、亡命中のダライ・ラマ14世かと目を疑うほどでした。
「ダ・・・ダライさん・・・」
口を開きかけた矢先、
「Check in please!」
おおお言霊。(しかしややコミカル口調)
弟子だと思っていた背後の男女はただの友人らしく、仲良くチェックインフォームを記入。
わいわい。
がやがや。
マイペンライ。
国籍はチベットではなくU.S.A.でした。
お部屋は4階です、と伝えると
それまでダラムサラの明け方のように澄んでいた空気が、一瞬にして凍りつきました。
どうやら弟子だと思われていたただの友人は足を痛めているため、
ジェイホッパーズ京都の階段を4階まで昇れないとのこと。
がーん
ノーベル平和賞をもってしても、4階に一部屋しか存在しないトリプルルームを
下の階へ遷都できるわけもなく。(ちなみにほかの部屋は全て満室)
弟子だと思われていたただの友人は泣く泣くエレベーター付きのホテルへ移動することに。
一方のダライさんは
「 I Will Stay Here 」
とポタラ宮殿を死守するかのような決意の固さでジェイホッパーズにご宿泊。
(ありがとうございます)
タクシーに乗り込む直前、弟子だと思われていたただの友人は
みんなで一緒に食べるつもりで伊勢丹にて購入されたお弁当をダライさんに全て寄付。
ダライさん、まさかの托鉢修行。
わたしも五体投地。
しようかと思いましたが、道路が濡れていたので断念。
弟子だと思われていたただの友人を見送ったダライさん。
その後、橙色の袈裟をはためかせ、風のように階段を駆け上って行かれるうしろ姿は圧巻。
一緒に荷物を運んだわたしの方があやうく高山病になるところでした。
ラサにでも来てしまったかと思った、そんなジェイホッパーズ京都のしばた(かりー)です。
みなさん今年はどんな年でしたか。
風邪をひいた人、旅行へいった人、失恋した人、グッピーを飼い始めた人・・・
いろいろな出来事が詰まった2012年ももうすぐおしまいですね。
来年もみなさん、よい年でありますように。(あと残りの12月も)
では。
By the way, William from Holland is finishing his period in Kyoto and heading to Kathmandu in Nepal in a few days.
He helped us cleaning everyday and made Holland's pancakes at some lunch time.
We appreciate he works with us.
To celebrate his new 'Voyage', we will throw a party on Dec 4th!
We hope he travels safe rest of the road to his country and would love to meet again somewhere in the world.
We have been telling those words to all the guests who stayed here, but also for him from the heart,
' Good luck and have a safe trip! '
Special thanks to William.
コメント
その圧巻の風のように階段を駆け上って行かれる姿、ぜひ拝ませていただきたいものです。J広島へおいでなさることがあれば、是非私も高山病に!
おまけにリピーターやったんや!
さおりん ウィリアムさんはピアスしてますよ。
上野さん:本当に!もしブラピかドイツ人の登山家がいれば、セブンイヤーズインチベットのパロディーを撮れたのに!(はっしーを呼びつけて)
ウイリアムさんの餞別、ピアスにすればよかったね~。
まさちゃん:ぜひ広島のみなさまにも見てほしい~!受付に酸素ボンベ用意しといたほうがいいよ。
鬼吉さま:最近お会いしてないですね~。またチョコレートの裏を見に、ジェイに顔だしてくださいね!