(ついに)桂離宮にいきました

京都に住まうようになって、はや5年、一番いってみたかった桂離宮についにいくことができました。
事前に参観申し込みが必要なので、予定立てて行動するのが苦手な自分には一番縁のないはずが、仙洞御所や修学院離宮よりも人気があるのですぐに予約が埋まります、それでいて京都内の庭園でも一二を争う美しさというぜひ行きたいところでした。

三島由紀夫か寺山修司か誰かの本の中で、ブルーノ・タウトというドイツ人建築家が絶賛していたと書いてあり、そのときはじめて桂離宮というものをしりました。その字面からとっさに龍宮城のような別世界を想い浮かべ、それが京都にあるということすら当時はしりませんでした。

十数年後にして、ようやく訪れることができた憧れの地はまさにコンクリと鉄筋に囲まれた日常とは隔絶している別世界そのものでした。古書院をメインとした新御殿以外の茶室や腰掛の壁は大阪土で塗られていて、なんとも落ち着きのある淡い茶色をしています。襖も有名な紺色の市松模様や紅葉、襖の引戸の取手には船の櫂や弓矢の矢、建具、庇、格子に飛石の配置にも自然石と切り石をまじえ、様々な雰囲気をつくっていました。

まずはじめにくぐる御幸門。柱材はコルクだそうです

外腰掛前の石の並び、切り石と自然石で緊張と緩和。

松琴亭。この襖が見たかった。だいぶでも色褪せてます。

同じく、にじり口。

網代編の建具

笑意軒。笑う意味? 丸が左右に三つ・・・・


拝観は無料ですが、予約制です。オンライン予約はすぐいっぱいになりますが、京都御苑内の窓口なら余裕があります。
http://sankan.kunaicho.go.jp/guide/katsura.html


和風建築、庭園好きな方はぜひに! 現在、池内清掃のため水が抜けきっていました。3月末には再び水が貯められるとのことです。




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