ニュージーランドワーホリ体験記★NORI編

ジェイホッパーズスタッフ、海外体験数珠繋ぎ中?!
ということで私も。
みんなのを読ませてもらってると、今のところカナダとNZ経験者が多いですねー。
そういう私もチームNZの一人ですが、ニュージーランドへワーキングホリデーをしに行ったのが、初めての海外長期滞在となりました。


もうかれこれ10年前にもなってしまいましたが、専門学校を卒業した後関西空港のツアーデスクで働いていた私は、「そのゲートをくぐればその先は外国」という場所で、海外へ出発するお客様に「いってらっしゃいませ」を毎日毎日何百回も繰り返していると、当然自分も行きたくなってきたわけです。

でもなんでワーホリにしたか?

実は初めは「ワーホリ」と聞くと、なんとなく遊んで帰ってくるイメージがあったので、もっと響きが固くて帰国後が堅実そうな「インターンシップ」とかを目指してたんですが、何のインターンシップをしたらいいかが分からない。海外には行きたいけど、やりたいことがいくつかあって1つに絞れない。
そんなとき、当時そんな私のとりとめのない話を聞いてくれた留学会社のカウンセラーさんに言われた、
「やりたいことを全部やってから決める方法もあるよ。ワーホリだとそれができるよ」
と 言われたのが決め手でした。

それで今まで悩んでいたのが「そうか」と一気に楽になり、じゃあ行ってからやりたいことを全部片っ端にやってみて、自分の天職を見つけてこよう、と心に決めて、渡航。

ただ、渡航直前になんとあの9・11が勃発。
両親には「この時期に海外なんて、お前は死にに行くのか」と最後まで反対されましたが、「ヤバいと思ったらすぐ帰ってくるわ」と言い残して飛び立った先は、
「・・同じ世界ですか?」
と思わずにいれないほど、のどかで平和すぎる空気が漂っていたニュージーランドはオークランド。もちろん滞在決行。
そのまま丸一年、1日も残さずキレイに使い切ってきました。


「天職をみつけること」が目標だったので、1ヶ月だけ語学学校に通った後はとにかく働きまくってました。でも「働きまくる」といっても日本とは全く違うニュアンスです。
「働きまくる」けど「OFFの時間もたっぷり」だったので、ぃやー、ホントによく働きよく遊び、よくくつろぎ。
「暇」だと感じたことは1日もありませんでした。
日本では分刻みの仕事をしていたので時計は必須でしたが、そんな時計はとっとと外し、「NZ時間」に合わし。
完全に今までの価値観を変えてくれた一年です。


初めにしたのが、ユースホステルでの住み込みクリーナー。
初めてアメリカ旅行した時に泊まってから、「おもしろそう」と思っていたのでこれは一度やってみたかったのです。でも今このゲストハウスでこのブログを書きながら思うのは、間違いなくこの時が今につながる原点になった、ということです。

なんせ、とにかくおもしろい。
仕事自体は掃除ですがもちろんスタッフの一員だし住み込みなので当然お客様に顔をすぐ覚えられ、一緒にご飯を食べたりするので自然に仲良くなる。みんなでドライブに行く。クラブに行く。ビーチに行く。。毎日3時間の掃除を終えた後は、毎日何かしらして遊びまくり、一気に海外の友人が増えていきました。

それがあまりにも楽しかったので別の場所でもう一度バックパッカーズホステルで同じ仕事をし、そのときは多少英語がマシになっていたおかげか、マネージャーが相当ゆるくて適当なミャンマー人だったおかげか?完全ペーパードライバーの腕でお客様の送迎サービスで車の運転をしたり、チェックアウトの時間だけ受付に入ったりと、ちょっと新しいこともさせてもらえました。

その後は、車で約2時間走らないと「お店」といえるものがない、ほぼ軟禁状態な場所でファームステイをしたり、広大なブドウ園で「Picking」ならぬ、シーズンが終わっていたので「pruning(剪定)」のバイトをしたり。そこで稼いだお金で「1ヶ月スノボしかしない」と決め込んで旅をしたり。

ワーホリ最後は、農場バイトをしていたときに1日だけそこに泊まりに来た人にオファーされ、その人の家で3歳児の女の子の面倒を見るために(オーペア)約3ヶ月住み込み、保育所の送り迎えから食事作り、毎週日曜教会での集まりに参加するなどなど、どっぷり現地の人たちに入り込んだ生活をさせていただきました。

その人がサイクルカンパニーを経営していたことから、少しだけNZの観光事情を学ばせていただいたり、仕事がひと段落ついた後に自転車を借りて1週間北島へ一人で自転車の旅に出かけさせていただいたり。もひとつ最後にクックアイランドという、ニュージーランドからは人気の旅行先ですが日本では聞いたことのない島へも旅へ行かせて頂いたり。(ちなみにこのクックアイランドについては小さい島ながら書くことがたくさんありすぎて、またいつかの機会に書かせてもらいたいと思います。。)
なんしか、ここでは到底書ききれない、盛りだくさんな毎日でした。

とはいえ、子供の世話なんて初めてする上、多感な3歳児にとっては
「ママがいない間、このヘタクソな英語を話すアジア人が私の面倒をみるなんて、どういうことやねん?!」という気持ちでいっぱいだったらしく、初めの1,2週間は3歳児相手に毎日ほぼバトル(涙)。
毎日彼女を寝付けた後はもぅグッタリで、お父さんと一緒に「お疲れー!」といってリビングでお酒を飲みながらいろんな話をしていました。
母や保育士の友人に電話してアドバイスをもらったり、そんなこんなで努力の甲斐があってか、最終的にはとても仲良くなり、ニュージーランドの家族と呼べる、大切な人たちとなりました。

そんなこんなで英語を上達させるためにも現地の人たちの生活に入り込むのが一番、と思っていた私はどこにいっても住み込みで仕事をさせて頂き、1年間の収穫のひとつとして「どこでも順応住める」という自信を持って帰ってきました(笑)。


しかしとにかく、ワーキングホリデーは本当に自分次第で何でも出来ます。

実は私が現地に行ってまだ初めの1週目に、ある日本人の男の子に会いました。
その子はもう10ヶ月滞在していたのでいろんなアドバイスをもらったんですが、英語について彼の言った一言、
「やっぱり1年じゃ英語は話せるようにならないよー」
を聞いたとき、
「そうじゃないだろう」と。そして、
「私は1年経った時に、このセリフは言わないでいいようにしよう」
と心に決めました。
いい反面教師になってくれた彼には感謝です。


さて帰国する時、私はやりたいことを見つけられたか?
答えはYESです。
でも2つありました。
1つは、「旅人の家となれるようなゲストハウス(家)を造ること」
もう1つは、「私にあの時決断させてくれたような、留学カウンセラーになること」。

でも1つ目の方は生涯の目標として、帰国後まず留学カウンセラーになりました。
海外には、誰でも行けます。自分で自分の背中を押していける人は、自分で行けます。
でもそうじゃない人、初めの一歩を踏み出すのに人の力が必要な人。
私の悩んでた気持ちを決断させてくれた当時のカウンセラーさんのような人になりたくて。


そして留学カウンセラーとして約3年半勤め、その間約200人くらいの人たちの背中を押してきました。
とても大きな責任の伴う仕事でした。自分の一言でその人の人生を変えてしまうんですから。
でも、そうして一歩踏み出せた人は、後は自分で行けるので、あくまで初めの一歩が成功するお手伝いをするだけです。いまだに何人かのお客様と連絡を取り合っていますが、現地で結婚して今も幸せに生活している人、学んできたことを活かして日本で開業された人、大好きな舞台でがんばっている人、本当に様々ですが、がんばっている様子を聞くたびに嬉しくなります。


その後その仕事にも達成感を感じ、オーストラリアへ数ヶ月渡航した後、今に至ります。
関西空港、留学会社、ゲストハウス、と並べてみると、どれもそれなりに英語を使いそうな環境に聞こえますし、よく言われましたが、前の2つはほぼ皆無、今のゲストハウスが圧倒的に使います。
「英語を勉強したい!」と思って語学学校を探したり、外国人の集まるバーに行ったり、、日本では、「英語を話す環境を探す」必要がありますよね。

でも、ここにいたら、外国人の方からやってきてくれるわけです。それも世界各国色んなところから。
先日はジェイホッパーズ大阪がオープンしてから2度目の「トリニダード・トバゴ」からのお客様が来られて、珍しくて思わず握手してしまいました。

「ワーホリはなんでもできる」んですが、できるだけ行く前に英語の勉強をして行かれることを強くオススメします。最低でも基礎は絶対してから行ってください。
確かに現地で習う、話すのが一番ですが、海外にいる時間は限られてるんです。基礎を現地でやってる暇はありません。現地に行ったら、とにかくしゃべり倒す場所です。

ということで、その予備準備をしたい方にはこういうゲストハウスは最適です。
住み込みをしているときに私が一番使ったのは「キッチン」です。自分が何か料理してたら必ず外国人が「何作ってるの?」と聞いてくるし、逆においしそうなものを作っていたら聞き返す。
「おいしい」は、世界共通語ですから、手始めにぜひ利用してみてください。

背中を押してもらいたい気分の方は、押します(笑)


・・と、体験記のつもりがカウンセラー調になってきたのでこの辺でやめておきます。


が、最後に余談が。
つい先日、facebookで友達リクエストが届いたと思ったら、なんとニュージーランドでお世話をしていた当時3歳の女の子から!!
あれから10年も経ってしまったので、彼女ももう13歳。そりゃあPCもfacebookも使いこなすわな。。とは思いつつも、あの時は卵を割るのを覚えたばかりで、成功するたびに嬉しそうにしていた彼女がfacebook。。
なんともいえない感慨に浸っていたのでした。
おしまい。



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