縄文土器は奈良にいくとどこからでも発見できる??
先日、考古学への招待という講義を聞きに行ってきました。
縄文時代の土器や土偶を中心として、その成り立ちや歴史などを勉強しました。
縄文時代の名前の由来となった縄文土器。文字通り縄の模様が施されている土器のかけらを先生に見せて頂きました。
細かい縄目模様はなにか宗教的な意味合いがあるそうです。
この文様の付け方には様々な手法があり、木の枝に文様を掘って、それを粘土に押し付けて模様を付ける押形文土器、軸木にねじった紐を巻き付けて模様を付ける撚糸形文土器、貝殻のギザギザ部分を利用して施文する貝殻文土器など様々なタイプがありますが、どれも幾何学的な要素を盛り込んだキレイな模様をしています。
一枚目の写真は縄文中期に作られた土器です。このころは装飾過多で、教科書に載っているような縄文土器はほとんど中期からのものらしいです。
後期や晩期になってくると、縄目模様は平面になり、装飾も減り、より実用的な形態へと進化していきました。
先生いわく、こういう薄く精密な土器を当時の技術やテクノロジーレベルで作成するのはとても難しいとのこと。当時から日本人は手先が器用だったのだろうとのことでした。
そして、豆知識として、縄文土器は奈良にいくとどこからでも発見できるそうです。
京都からもそう遠くない奈良で縄文土器を探すこともできるそう(笑)
京都で行われるフリマでもたまに300円程度で学術的価値の高い土器や骨とう品が見つかるそうです。25日は北野天満宮のフリマですから、色々物色するのもいいかもしれませんね。
16000年前からの物から当時の人々の考え方や生活スタイルを解き明かす、考古学の面白さを感じた日でした。
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