涅槃会 釈迦が眠りについた日






















陰暦の2月15日(今の暦では3月)は釈迦の入滅の日です。
その日にはあちこちの寺院で法会が行われます。

この時期、各地の寺院で巨大な涅槃図が公開されます。
涅槃図には頭を北、顔を西、右脇を下にふし、沙羅双樹の下で涅槃に入るお釈迦様が描かれています。 
その釈迦を囲んで弟子、菩薩たち、天竜、動物や鬼、虫、ありとあらゆる者たちが嘆き悲しんでいます。

長い旅の道中、お釈迦様は沙羅双樹の下で息を引き取ったと言われています。
沙羅の花は朝に咲き、午後にはその短い命を終わらせます。
ある夜に、近所の寺の境内を散歩していた私は、沙羅の花の落ちる音で 薄暗い闇に浮かぶ白い命を見つけました。
落ちてもなお、沙羅の花は美しく、次の朝、また咲く花の予感を残していました。
なんて釈迦の眠りにふさわしい花なのだろうと思ったものでした。
日本で沙羅の花が咲くのは初夏です。今はまだ、蕾が春を待っています。

ジェイホッパーズに近い泉湧寺には、日本で一番大きな涅槃図がかけられます。
昨年はこの涅槃図を拝みにでかけました。
嘆き悲しむ者たちをよそに お釈迦様は、微かなほほえみの中に本当の安らかさを湛えていました。
死とは、煩悩から開放されて、次なる世界へ眠りにつくということなのだなあと、この涅槃図を見て思うのでした。
きっと1000年前も、2000年前も、人々はこの涅槃図をみて釈迦の心や仏教の真髄を理解したのでしょう。
くゆるお香の薫りに包まれた本堂を、穏やかな気持ちで後にしました。




















冬の真如堂です




















真如堂のある吉田山には森や寺院がたくさんあります。




真如堂  3月1日から31日
9am-16pm 拝観 600円.
この近辺には多数の社寺仏閣がひっそりとひしめいています。静かに観光をされたい方にはぴったりですし、
吉田山の山頂には隠れ家的カフェ”茂庵”、吉田山荘のカフェ真古館などもあります。
銀閣寺や法然院、平安神宮にも徒歩で行けます。
3月15日 法会
*市バス 202で約25分  熊野神社前 下車  徒歩10分

泉涌寺
3月14日から16日
9am-16:30
このお寺は素敵な森に囲まれており、近くには今熊野観音寺や東福寺、貴重な仏像のあるお寺などがあります。
京都国立博物館や、三十三間堂、智積院、和菓子の甘春堂へも徒歩で行けます。
日本で一番大きな極彩色の涅槃図を見ることができます。

拝観500円
3月15日 法会
*ジェイホッパーズより2バス停。.202,207,208 乗車4分  5分から10分徒歩
* ジェイホッパーズより徒歩20分.

東福寺
3月14日から16日
画風の美しさと大きさで有名な涅槃図
涅槃図 本堂は無料 その他の拝観 400~500円.
東福寺にはそれぞれの塔頭には素晴らしい禅庭があります。
甘酒無料接待や尺八献笛が行われます。
*ジェイホッパーズより1バス停。 東福寺 下車. 202,207,208
*ジェイホッパーズより徒歩15分

清涼寺
3月15日
京都の三大念仏狂言とされる狂言が上演されます。
狂言の上演 15時、16時半、18時
※涅槃会の法要18時半~
※ 「松明式お練り」20時頃~
拝観無料
*京都駅からJR 嵯峨嵐山駅より徒歩15から20分


本法寺
3月15日から4月15日
10am -16pm
貴重な日本三大涅槃図の一つです。
国の名勝である「三巴の庭」や寺宝も公開されます。

*京都駅から市バス9番、”堀川寺の内”下車 徒歩三分
この付近には地元の人から親しまれている寺院も多く、茶道センターや
和菓子作りを見て、食することのできる鶴屋義信の菓子店があります。
古き織物の町、西陣を散策してみるのも良いですよ。

コメント

waruida さんの投稿…
ハスの写真、きれいですね。
写ってるのはかりーちゃん?