遷都1300年祭 1300人の天平行列

もうすぐ結婚して奈良を去ってしまう奈良県民の友達と、趣味で奈良検定を受けるほど奈良が好きで好きでたまらない神奈川県民の友達に誘われ、ゴールデンウィーク真っ只中の先日3日、遷都1300年祭で盛り上がっている奈良のイベントの一つ、「1300人の天平行列」に”参加者”として参加してきました。

遷都1300年祭のメイン会場となる平城京跡で、連日いろんなイベントが行われていますが、”天平行列”は2日のみ、私たちが参加したのは3日の「元明天皇の御一行が、藤原京から平城京へ遷都してきた様子を表現」というものです。


とはいえ、広島のブログにだけこっそりコメントでアピールしておいたものの、一度しか練習に参加していないので実際どんなことになるのか自分自身よくわかっていないまま本番を迎えたという感じです。いろんな役柄があり、それは無差別に運営ボランティアの方たちによって分けられるのですが、私たちは幸運にも”女貴族”だということだけは分かっていました。
でも”女貴族”って、どんな衣装？？？

参加者がこんなボンヤリしてていいのかしらん、と思いながら当日の早朝、集合場所の奈良市役所へ。
スタッフの人たちに案内されるままに衣装を受け取り、各部屋で着替え。
するとだんだん分かってきたのが、同じ行列の中でもそれぞれの時代によって衣装が変わっているということ。たとえば同じ女貴族でも、おでこにかわいいハンコや花飾りをしていた時代と、そうじゃない時代で分けられていたり、色使いが違っていたり。失礼な話、衣装ももっと簡単な作りになっていると思っていたのに意外に手が凝っているもので、準備にかかわっていらっしゃったボランティアスタッフの方々の想いが詰まったものでした。

そんな私たちが着せていただいたのは、藤原京期の女貴族の衣装でした。


この衣装、私自身は全くしらなかったんですが、今ＴＶでもよく取り上げられているという、明日香村にある「高松塚古墳」の壁画に描かれている女性たちの服装だったため、行列の間も終わってからも、たくさんの方から「一緒に写真撮っていいですか？！」と声をかけていただきました。

このカラフルな色使いが特徴です。

待ち時間の間は、こんな機会もそうそうない、ときっとみんなが思い、それぞれの場所でお互い違う衣装同士で撮ったり撮られたり、大撮影大会が繰り広げらていました。

休憩中の「兵士」の皆様

赤米を奉納しにいくという設定の農民のおじさま

左「役人」　右「白丁」

僧侶の皆様と（ただしこちらは本物）

これら以外の衣装ラインナップはこちらをどうぞ
http://www.sentosai.jp/isyou.html

本番になり会場に歩いて進んでいくと、想像以上に通路を取り囲む観客の人、人、人。
さすが1300人規模の行列になると圧巻の様子で、実際に歩いてる私たちは全体像が見えないのでよく分かってなかったですが、周りから「すごいなー！」「「来てよかったわー！」という声がよく聞えてきました。全く、自分自身の結婚式以外でこんなに人から写真を撮られることがこの先の人生であるでしょうか。。　テーマパークとかのパレードをやっている人たちの気分がちょっと味わえました。

メイン会場に入ると、入った順番にそれぞれの時代や衣装の説明が司会者からされ、それが終わると脇に除けて全ての人たちが入ってくるのを待ち、フィナーレ。
実際この日はかなり暑くなり、待ち時間を合わせて計3－4時間このままの格好で外でいたので最後の方実は頭がもうろうとしてきてあまりよく覚えてないんですが・・（スタッフの皆さんごめんなさい）


9日にある行列は、全国から数百人のお坊さんたちも集結して一緒に歩かれるそうですし、それ以外にも9日はイベントが盛りだくさんの模様。
ゴールデンウィークはそろそろ終わりですが、もう一度だけ9日、みなさん奈良へどうぞ！！
会場になっている平城京跡は、かなりだだっ広いスペースで、脇にある木陰ではピクニックも楽しめるステキな場所ですよ！

http://www.1300.jp/event/detail/kyuuseki/keve100218.html