私のアナザースカイ・イタリア -ポンペイ編-

11月にイタリアへ飛んだ私ですが、南イタリアはナポリ近郊に位置するポンペイ遺跡について少しだけ綴りたいと思います。 

ちなみに

 ポンペイとは、紀元前7世紀くらいから存在したであろう集落が起源。ローマの植民地となった後はアッピア街道(ローマ帝国の栄華を支えた物流の要)を通じて港に届いた物資をローマへ運ぶ上での重要な拠点となり発展を遂げた古代都市。 しかし紀元79年のヴェスビオ火山噴火により一瞬にして埋もれその歴史に幕を閉じたが、18世紀より始まり現在も続いている発掘作業の末現在ではイタリアにおける主要観光地の一つになっている。 

 といった場所です。 

 一日あればぐるっと歩いて回れる程度の規模なのですが、紀元前(日本で言う縄文時代)に存在したとは思えない文明の高さ! 
 政治、宗教、裁判なんてものが行われていた、そしてそれらの為の公共スペースが存在した事にすら驚きですが、 何と言っても市民の暮らしぶりです。 

 銭湯に居酒屋、パン屋、競技場に観劇場、そしておびただしい数の娼婦小屋(別名・快楽の都市 とも呼ばれたほど)!!!! 特に銭湯文化が異常に発達しており、湯船はもちろんのことサウナや運動をする為のジム的スペースもあるのです。 
日本で言うスーパー銭湯ですかね。 
銭湯の前には必ず居酒屋があり銭湯帰りのほかほかの客を待ち構えていたとか。 
そして居酒屋では娼婦が客引きしていたとかいないとか。 
男娼もあったとかなかったとか。 

想像すればするほど現代人ではありませんか? 

現代のように物質的に自由であることが当たり前の世界ではなかった世界で、 つまり物質的に不自由であることが常であった世界でこれだけの文化・文明が育まれた史実 とその空気にひどく感動したわたしなのでした。 

我々現代ホモサピエンスが古代人或いは他種人類を語る際に脳みそが足りてない人たち、みたいな どこか上からの物言いが目立ちますが、 むしろ古代人だって同等もしくはそれ以上の知能を持ち合わせていたはずだと思います。 後期旧石器時代(少なくとも1万年以上前、主にネアンデルタール人)に既に現代とおんなし形の縫い針が存在してたらしいですし。 

 そんな考えをより堅くしたポンペイの旅なのでした。
 














火山噴火時に一瞬にして亡くなったポンペイ市民の遺体 
(火山灰に覆われ中で亡くなった人型空洞に石膏が流し込まれて作成される。そう。) 


ポンペイへはナポリ駅より地下鉄利用、Pompei Scavi駅下車。所要約40分です。 
私の国籍をやたらと知りたがる、知りたがりおじさんが地下鉄乗り場まで親切に案内してくれました。
とうか勝手に付いて来ました。さすがイタリア。
もしかしたら行ったらあえるかも?

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