毘沙門堂門跡で紅葉狩りと京都人のいけずな話



先日紅葉を見に毘沙門堂にいってきました!

毘沙門堂と言えば、石段に紅葉の絨毯の写真が有名かと思いますが…

…少し早かったみたいですね。
今週くらいは綺麗に絨毯になっているかもしれません。
ところで毘沙門堂は本堂の中に入れるんですが…、
この写真を見て何か気づきませんか?


そうです。
赤いんです。
まるで神社みたいじゃないですか?
実は毘沙門堂は神仏習合の寺院なんです。
昔から日本では八百万の神様を信仰する神道があったので、仏教が伝来してきた折にも数いる神様の内の一つ、神と仏は同じものとして柔軟に受け入れられ、1つの信仰形態として習合されました。
明治維新に伴う神仏判然令により神と仏を区別し分離する政策が取られましたが、近年神道界と仏教界の両方から元に戻そうという動きがあり、毘沙門堂もそれに参加する社寺の一つです。
また、毘沙門堂は天台宗京都五門跡の一つで、毘沙門堂門跡ともよばれています。
門跡とは皇族や公家が住職を務める寺院、あるいはその住職の事を言いまして、ここ毘沙門堂も後西天皇の皇子・公弁法親王が入寺して以来、皇族や摂関家の子弟が門主を務める位の高~いお寺なんですね~。

中を進むと霊殿の守護龍である天井龍、宸殿の有名な動く襖絵「九老之図」、鯉が描かれた板戸の衝立があります。
これらは全て逆遠近法という技術を用いて描かれていて、鑑賞者の視点に合わせて動くんですよ~面白い。

さらに進むと白鷺之間と梅之間がありまして、これらは天皇に会う為の待合室なのだそうですが…梅之間に通された方は待てど暮らせど次の間に迎えられることはありません。
その秘密は梅之間の襖絵にあります。
普通一般的に描かれるのは「梅に鶯」「竹に雀」の組み合わせですが、会えない間である梅之間には梅に山鳥、竹にコマヒヨドリが描かれており、不自然です。
「木に鳥が合っていない」
「鳥」が「合わない」
「鳥合わない」…「取り合わない」!!
このメッセージに気づかなければずーっと待ちぼうけを食らうことになります。
別名いけずの間とも呼ばれており、なんて意地悪なんだ京都人と思いがちですが、相手の気分を害することなく気持ちを伝える一種の気遣いの心なんですね。
梅之間からは有名な晩翠園も望めます。

紅葉の時期も綺麗ですが、いつ来ても感じのいいお坊さんたちが本堂を案内してくれるのでお進めですよ。


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